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Cloud AI エンジニア入門ガイド
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05. Geminiを使い始める:画面・プラン・準備

ここまでは仕組みの話でした。ここからは実際に触る話です。

Geminiは入口が多くて、どこから使うのが正解なのか迷います。まず全体を見渡してから、自分に必要なプランと設定を決めていきます。

この章の全体像として、どこから使うか、覚える操作、プランの選び方、最初の設定の4つを番号順に並べ、無料で試してから必要な分だけ広げられるようになることを示した図

シリーズ目次前章: 04. Geminiが「考える」仕組みと長いコンテキスト次章: 06. Geminiで使用するプロンプトの基本

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この章のねらい

どこから使えるか

2026年8月時点で、Geminiアプリには次の入口があります。

入口特徴必要なもの
Web(gemini.google.com)いちばん手軽。全機能が揃うブラウザとGoogleアカウント
スマートフォンアプリ音声やカメラを使いやすいAndroid / iOS
macOS向けデスクトップアプリ画面の内容を踏まえた操作ができるmacOS 15以降、Apple Silicon
Chromeブラウザ内の機能閲覧中のページについて聞ける対象プランと地域の条件あり
Google製品の中の機能検索やGmailなどに埋め込まれている製品ごとの提供条件

まず試すならWeb版です。何もインストールせずに全機能を触れます。

5つの入口を、選ぶ順で並べ直します。

左に最短の入口であるWeb版を大きく置き、右にスマートフォンアプリ・macOSアプリ・Chrome内の機能・Google製品の中の機能を並べた図

Note

macOS向けアプリは無料です。条件はmacOS 15以降、Apple Silicon、8GB以上のメモリ。2026年8月時点で、Windows向けの単独アプリはありません。Windowsではブラウザから使うか、Chrome内の機能を使ってください。

利用にはGoogleアカウントが必要です。また、多くの機能に年齢の下限が設定されています。エージェント機能やDeep Researchなど、一部の機能は18歳以上に限定されています。

画面のどこに何があるか

Web版を例に、押さえておく部分を挙げます。細部は更新で変わりますが、役割は変わりません。

部分役割
入力欄質問や指示を書く場所。ファイルや画像もここへ添付する
モデル選択速い既定モデルと、じっくり考えるモデルを切り替える
ツール切り替えDeep Research、Canvas、画像生成などを選ぶ
会話履歴過去のやりとり。検索して呼び出せる
Gems自分専用の設定を保存した専門家(第9章
設定データの保存、接続アプリ、言語などの管理

位置関係を画面の形に重ねると、探す手間が減ります。

Web版の画面を模した枠の中に、新しいチャット・会話履歴・Gems・設定を左の列に、モデル選択・ツール切り替え・入力欄を右の領域に配置し、それぞれの役割を引き出し線で示した図

最初に覚えるべき操作は3つだけです。

  1. 入力欄に書いて送る
  2. ファイルや画像を添付する(クリップのアイコン、またはドラッグ&ドロップ)
  3. 新しいチャットを始める(話題が変わったら必ず)

3つめが地味に効きます。前章で見たとおり、長い会話は文脈の枠を圧迫し、古い指示が失われる原因になります。

プランをどう選ぶか

無料プランと、複数の有料プランがあります。2026年8月時点の日本向けの構成はこうです。

プラン月額(税込表示)主な内容
無料¥0Gemini 3.6 Flash、上位モデルの限定利用、画像生成、Deep Research、Canvas、Gems、15GBストレージ
Google AI Plus¥725無料の約2倍の利用上限、動画生成、Googleツール連携、400GBストレージ
Google AI Pro¥2,900無料の約4倍の上限、上位Proモデルの本格利用、エージェント機能、5TBストレージ、各種特典
Google AI Ultra¥14,500〜Proの5〜20倍の上限、Deep Think、最上位の生成枠、20TB以上のストレージ
Important

価格も内容もプラン名も、頻繁に変わります。上の表は2026-08-04時点で公式サイトに載っていた日本向けの内容です。契約前に必ず公式サイトで最新の条件を確認してください。学生向けの無償提供や地域限定のキャンペーンもあります。

選び方の順序

無料から始めて、上限にぶつかる理由に応じてPlus・Pro・Ultraへ上げていく判断の流れ図

困ってから上げる、で構いません。

  1. まず無料で使う。無料プランでもDeep ResearchもCanvasもGemsも使えます
  2. 上限にぶつかったら、何が足りないかを見る
    • 単純に回数が足りない → Plus
    • 賢いモデルやエージェント機能が必要 → Pro
    • 難問への挑戦や大量の動画生成が必要 → Ultra
  3. ストレージ容量も一緒に増えるため、Googleドライブの容量が逼迫している人は実質的な割安感があります

逆に、次の場合は有料化しても効果が薄いです。

法人での利用は別枠

会社の業務で使うなら、Google Workspaceの契約に含まれるGemini機能を使ってください。個人向けプランとはデータの扱いが違います。この差は第14章で詳しく扱います。組織の管理者が機能の可否を設定していることもあります。

最初に確認しておきたい設定

使い始める前に、次の3か所を見ておいてください。後で慌てずに済みます。いずれも設定画面から辿れます。

設定何を決めるか推奨
アクティビティの保存会話を履歴に残すか。残した場合、一部が人によるレビューの対象になりうる業務利用なら方針を決めてから
接続アプリGmailやドライブなどをGeminiに繋ぐか必要になるまでは繋がない
一時チャット履歴に残さない会話を使うか機微な相談では活用する

とくにアクティビティの保存は最初に押さえてください。既定では会話が保存され、サービス改善に使われることがあります。保存を止めても、通常は安全性確保のため短期間(72時間)はデータが保持されますし、フィードバックを送信した場合などは別の保持期間がかかります。詳細と操作は第14章で扱います。

最初の3つの試し方

何から試すか迷ったら、次の3つを順にやってみてください。それぞれGeminiの違う面が出ます。

3つの試し方と、そこで確かめられることを順に並べます。

手元の書類を読ませる・調べ物を任せる・作りかけのものを直させるという3つの試し方を順に並べ、それぞれで何が分かるかを右側に示した図

1. 手元の書類を読ませる

PDFや画像を添付して、この資料の要点を5つに整理して、と頼みます。マルチモーダルの実力が分かります。

2. 調べ物を任せる

〇〇について賛成派と反対派の主張を出典付きで整理して、と頼んで、出典リンクを実際に開いて確認します。リンクを開く習慣が、後の章で扱うリスク対策の土台になります。

3. 作りかけのものを直させる

自分が書いた文章を貼って、もっと簡潔に、ただし数字は変えないで、と頼みます。ゼロから作らせるより、手直しのほうが精度が安定します。

要点

参考資料


シリーズ目次前章: 04. Geminiが「考える」仕組みと長いコンテキスト次章: 06. Geminiで使用するプロンプトの基本


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